高血圧ではないか?と不安がある方へ

高血圧とは?

高血圧とは、病気の名前ではなく、血圧が正常範囲を超えて高く維持されている状態を表します。

高血圧の自覚症状は何もないことが多いですが、虚血性心疾患、脳卒中、腎不全などの発症原因となりうるので見逃せない身体からのサインです。高血圧は生活習慣病のひとつとされていて、肥満、高脂血症、糖尿病との合併は現在メタボリックシンドロームと呼ばれます。

高血圧の疑いがあると感じている方は、以下のクイックチェックをご覧ください。

高血圧の症状別にクイックチェック

健診で高いと言われたり、何かのついでに測ってみたら高かったりしたら、先ずはご家庭で朝晩測ってみることをお勧めします。

血圧計をお求めになるなら、メーカーは問いませんが、必ず上腕で測定するタイプを選んで下さい。その上で1日2回、朝は起床から1時間以内でからだが完全に目覚めた状態、夜は就寝前に測定して下さい。2回の平均が原則ですが、どうしても最初が高くなりますので、3回続けて測って最も低い数値を記入しても良いと思います。

下記の基準値をクリアできない日が半分以上あれば、記録を持参して受診しましょう。もちろん塩分の制限、適度な運動と睡眠など、生活習慣の改善が重要な事は言うまでもありません。

表)合併症が無い場合の基準値

年齢 収縮期(上の血圧) 拡張期(下の血圧)
74歳まで 134まで 84まで
75歳以上 144まで 84まで

人間ドック学会が提案した147mmHgを基準値とする考え方は、検診時に他に異常の無かった人の平均であり、将来合併症が起きる危険性については一切考慮されていません。(詳細は以下をご覧ください)

しんクリニックでの高血圧の治療方法は?

一般的には生活習慣の改善を図っても下がらない場合に薬物の治療が開始となります。基準値は合併症の有無で変わりますが、高血圧が原因で尿に蛋白が出ている場合には基準値より下げる必要があります。

薬物の種類には幾つかありますが、1種類の薬剤を少量から開始し、通常は3ヶ月程度の間に基準値まで下げることを目標にするように言われています。

漢方を希望されて来院される患者様もいらっしゃいますが、残念ながら西洋薬ほどの効果は得られません神経の緊張を和らげることは漢方薬の得意分野ですので、併用して頂くほうが良い場合もあると言って良いでしょう。

 「一生飲み続けるのでしょうか?」と聞かれることが多いのですが、生涯にわたる日本人の血圧は平均35mmHg程度上昇しますので、ほとんどの場合は薬剤を続けることになるようです。

塩分と血圧の関係ですが、世界的にみても人種差よりも塩分摂取量の差で生涯にわたる血圧の上昇程度が決まっており、また、秋田大学のデータでは、1週間毎に塩分の摂取量を変えた健康成人の血圧は、塩分の摂取量と正比例でした。

つまり、長期的にも短期的にも塩分の影響が強く、生活習慣の改善のなかでも特に塩分の摂取量を制限することが重要で、降圧剤を減らすためにも塩分の制限を心掛けていただくことが肝要です。

実際にどれくらいの塩分を摂っているかを調べるためには入院して尿を貯める方法がありますが、外来で1回の尿検査で推定することが可能です。起床後2回目の尿を調べるとより確実ですが、取りあえず外来でご相談下さい。

因みに、当院で検査した患者様の内、塩分の制限量(6g/日まで)が守られているのは1割で、8割の方はむしろ平均(11g/日)より多めでした。

最後に何故血圧を下げておく必要があるかですが、以下の様なデータが元になっています。

血圧が少し高くても自覚症状が無いことは当然で、今何ともないからではなく、将来起こり得る合併症を予防することが最大の目的です。

その点からも、人間ドック学会の提唱した基準値は、混乱を招く以外の何者でもないことがおわかり頂けるものと思います。

まとめ

詳しい事を短い文章で表現することは難しいのですが、先ずはご自身で血圧を測定した後にご相談下さい

血圧が少し高いからと言って慌てることはありません。

頭痛、肩の張り、めまい、ふらつきなどがあったので測ってみたら高かったので来院しましたという訴えはよくありますが、通常血圧は原因ではなく、結果の方になります。

また、いままで経験した事が無いような激しい頭痛や吐き気、手足の麻痺を伴う場合などは、脳梗塞や脳出血が原因となっている可能性があり、救急車を呼んで下さい。

よくある質問

Q.XXによる治療ってどんな内容でしょうか?
A.

Q.XXによる治療の費用は大体おいくらでしょうか?
A.

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TEL 042-519-2721
FAX 042-549-1577
診療項目 内科、循環器内科、漢方内科、禁煙外来、ED治療、にんにく注射など
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