点鼻用インフルエンザワクチン(フルミスト)について
本年より認可された点鼻用ワクチンのメリット、デメリットについてお知らせします。
このワクチンは2歳から18歳までが対象で両方の鼻に0.1mlずつ噴霧することで約1年間有効な予防効果が得られるとされています。ただし、喘息のある場合、妊娠している場合、アスピリンを服用中の場合、免疫抑制状態あるいは免疫抑制剤を服用中の場合、免疫不全状態の近親者と同居している場合などには接種出来ません。ゼラチンや鶏卵、鶏肉などにアレルギーを有する場合も接種は出来ません。
メリットとしては、
① 1年間有効であること
② 針を刺す必要がなく痛くないこと
③ 抗原性を問わず、すべての分離株によるインフルエンザの発症に対して予防効果があること
④ 13歳未満でも1回の接種で済むこと
等があげられます。
デメリットとしては、
① 接種後短期間で約30~40%の人に、発熱、咽頭痛、咳、鼻炎などのインフルエンザ様の症状がでること
② まれに、神経障害症状(ギラン・バレー症候群、けいれん、脳炎等)や血管炎の症状が現れることがあること(実際にインフルエンザに罹患した場合にも起こりうる症状です)
③ 今年度は公的補助の対象外となっているため、注射タイプに比べて高価であること
等があります。
当院では今年度は8,000円(税込み)で提供します。数量に限りがあるため、必ず電話でご予約ください。