アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎とは?

アレルギー性鼻炎は鼻粘膜のⅠ型アレルギー性疾患で、原則的には発作性反復性のくしゃみ、(水様性)鼻漏、鼻閉の3つが主な症状になります。

このうちハウスダストやダニなどを抗原とする年間と通して症状の続くものを通年性アレルギー性鼻炎、花粉を抗原とし、その花粉が飛散する時期のみに症状が出る季節性アレルギー性鼻炎に分けられます。

アレルギー性鼻炎はもはや国民病と言っても良い程その罹患率は高く、通年性で約40%、花粉症で約30%の方が罹っていると言われています。

アレルギー性鼻炎のアレルギー反応とは?

アレルギーの反応は二段階あります。花粉などアレルギーの元(抗原)にさらされた後すぐにクシャミや鼻漏を来す即時相反応と、6~10時間後に鼻閉を来す遅延相反応の二段階で、これらの症状の組み合わせや、重症度によって治療方針(ガイドライン)が決められています。

昨年発表になった新しいガイドラインでは、初期療法に鼻噴霧用ステロイド薬が追加になったことなどいくつかの改訂がなされましたが、漢方薬は残念ながら含まれていません。

漢方の世界でのアレルギー性鼻炎の認識は?

漢方の世界でもアレルギー性鼻炎は疾患として認識されています。しかしながら、疾患の成り立ちの概念は似ているようですが、少し異なります。外から侵入する病気の原因となるもの(邪気)と免疫力などの体力(正気)の戦いとして疾患を捕らえる点は似ていますが、さらに、体質の要素を加味して治療に当たりる点は異なります。

もっと細かく見るとさらに少し異なる点があります。春の花粉症は、スギの花粉、ヒノキの花粉を抗原だとして捉えるのでは無く、風邪、寒邪、熱邪などとして捉え、さらに正気の不足を臓腑の問題として考え、五臓のうち、特に肺、脾、腎の気の不足やストレスによる肝の機能不全が原因だと考えています。

これら、邪気や正気の状態の組み合わせから、いろいろな薬剤(方剤)を選んで、花粉症の治療に当たります。

アレルギー性鼻炎への漢方の代表的な方剤

代表的な方剤
風寒 小青竜湯、葛根湯加辛夷川芎、苓甘姜味辛夏仁湯
風熱 麻杏甘石湯、辛夷清肺湯、荊芥連翹湯
寒飲 五苓散、二陳湯
湿熱 竜胆瀉肝湯、越婢加朮湯
肺気虚 補中益気湯
脾気虚 六君子湯
腎虚 八味地黄丸、麻黄附子細辛湯

これらに五虎湯を加えると良く効きます。

漢方よりも役立つと考えられているものとは?

正気の状態、つまり体質を左右する大きな要因は食事を中心とした生活習慣で、実は漢方そのものより食習慣の改善の方が、病気を治したり、軽くしたりすることに役立つと考えられています(漢方は小薬、食事は大薬)。

食事の問題は、様々な要素が加わり複雑な問題ではありますが、中でも体、特におなかを冷やす食習慣を避けることが最も重要です。おなかを冷やす食事は、甘いもの、冷たいもの、生もの(含生野菜、果物)です。これらが多すぎる(個人の許容量を超える)と、脾が冷えて水分の代謝が悪くなり、余分な水が貯留し、花粉の刺激を受けると堰を切ったように鼻水が流れ出す状態になります。

一方、脂っこい食事やお酒の摂取量が多かったり、辛いものを食べすぎたりした場合も余分な水分が貯まりますが、さらに炎症が起きて粘膜が腫れ、鼻が詰まりやすくなります。

常温で暖めた方がいい野菜や果物とは?

常温で暖める主な野菜や果物は以下の通りで、その他のものはなるべく暖かい状態で摂りましょう。

暖める野菜 生姜、ニンニク、ニラ、茗荷、葱、南瓜、らっきょう、紫蘇
暖める果物 ミカン、サクランボ、桃

正気を高める食事は、各々の臓で異なります

肺気虚 白キクラゲ、豆腐、湯葉、百合根
脾気虚 米、ナツメ、鰺、インゲン豆、じゃが芋、リンゴ
腎虚 クルミ、黒豆、黒ごま、山芋、松の実、栗

その他の養生法は?

その他の養生法として、乳製品や肉類を避け、野菜を多く摂ること、十分な睡眠を取ること、カフェインの摂取を控えることや、ツボ(小鼻の横の迎香やその上の上迎香など)を刺激すること、ホメオパシーやアロマを利用することなどがあげられます。

西洋薬だけで無く、漢方など様々な治療を組み合わせて、不快な季節を、できるだけ快適に乗り切って下さい。

まとめ

アレルギー性鼻炎が、通年性のものか、季節性の(花粉などの)ものか確認しましょう。

アレルギー性鼻炎が治らない場合は、しんクリニックでの漢方的な治療についてもご検討ください。

よくある質問

Q.アレルギー性鼻炎の漢方による治療とはどんな内容でしょうか?
A.

Q.その場合の漢方治療の費用は大体おいくらでしょうか?
A.

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