症状別
頭痛でお悩みの方へ
頭痛とは?
頭痛は、誰にでも起こる症状ではありますが、気をつけなければいけない身体からの重要なサインの1つです。どんな頭痛が危険かは後で説明します。大半の頭痛は、
一次性と言われる慢性的に反復して起きるもので、
片頭痛、群発性頭痛、緊張性頭痛などです。
また、頭痛薬の使いすぎによる薬剤性頭痛も少なくありません。
しんクリニックでは、漢方を併用して頭痛を起きにくくし、西洋薬の使用量を下げるようにしています。
頭痛の症状別にクイックチェック
ご自身の頭痛が、片頭痛、群発性頭痛、緊張性頭痛や、頭痛薬の使いすぎによる薬剤性頭痛の場合は、
一度当院でを受診される事を勧めます。
どんな頭痛が危険、つまり命に関わる頭痛かと言えば、二次性の頭痛に相当するもので、くも膜下出血や脳梗塞など脳のトラブルに伴う頭痛です。
また、今までに経験したことがない激しい頭痛、「バットで殴られたような」などと表現される激しい頭痛、めまいや嘔気、手足の痺れや麻痺を伴う頭痛は脳神経内科や救急救命科を急いで受診すべきです。
発熱を伴い、首の後ろが堅くなる(頭を前屈できない)ような頭痛も危険です。
糖尿病の疑いがある方へ
糖尿病とは?
糖尿病とは、血液の中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高い状態(高血糖状態)が続く病気です。 本当に問題になるのは、血糖値が高いことが続く事になります。厚生労働省の『糖尿病ってどんな病気』というページに詳しく書かれていますので、どんな病気か気になる方はリンク先もご覧ください。
糖尿病とは、
血糖値が高いことが続く病気で、
現在の自分の状態が血糖値が高いかを確認する必要があります。
糖尿病の疑いがあると感じている方は、以下のクイックチェックをご覧ください。
糖尿病の症状別にクイックチェック
糖尿病の受信について、自覚症状からチェックする方法と、健康診断の結果からチェックする方法と2通りご紹介します。
糖尿病を自覚症状からチェックする
糖尿病は自覚症状がほとんどありませんが、口が渇いて、水分を良く摂り、尿が多い場合は先ず糖尿を考えるべきです。太っているかどうか、甘いのが好きかどうか、尿が臭うかどうかは全く当てになりません。
また、足の壊疽、目の出血などの症状で気付くこともあります。迷ったら先ず受診してみて下さい。
糖尿病を健康診断結果からチェックする
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を見て下さい。健康な人は5.0%前後で、5.6%以上は問題ありと考えて下さい。受診して糖負荷試験を受けることをお勧めします。6.5%以上、あるいは空腹時血糖値が129以上なら、糖負荷試験をする事も危険で、直ぐに糖尿病の治療が必要です。
しんクリニックでの糖尿病の治療方法は?
中医学では消渇証と言われ、漢方による治療法もありますが、今は低血糖を来さない西洋薬が開発されており、これらを使用して早期に良い状態に戻すことが肝心です。場合によっては一時的にインスリンの注射を使用して、悪い状況から脱することも必要です。
早期にきちんと治療することが、今後の人生を左右すると言っていいほど大きな差を生み出すことが分かっています。
「一旦飲み始めたら一生飲み続けるのでしょうか?」、「糖尿の薬だけは飲みたくないし、家系にも誰も糖尿病とは言われていない。」と言った訴えはよく聞きます。
残念ながら、膵臓の機能が低下しており、ほとんどは健康な状態に戻ることは出来ませんが、良い状態を保ち、合併症を来さないようにすれば、長寿を全うすることも可能です。その逆に、中途半端な治療では、状態は悪化する一方で、全身のあるゆる部位に問題が生じる危険性が高くなります。
糖尿病とは血管が痛む病気ですので全身に影響が出ます。寿命も平均より数年短いことが現実です。
食事の管理、適度な運動、適切な服薬、禁煙、血圧やコレステロールの管理、眼の定期的な検査、そして何よりきちんと治療に取り組む姿勢が成功の鍵です。
糖尿のまとめ
詳しい事を短い文章で表現することは難しいのですが、先ずは受診してご相談下さい。
しんクリニックでは、内服薬だけでなくインスリンの導入まで含めた総合的な治療が可能で、これまで多くの患者様の治療に携わっております。
めまいでお悩みの方へ
めまいとは?
めまいには大きく分けて、
「グルグル回る」回転性めまいと
「ふらふらする」浮動性めまいがあり、
一般的に前者は内耳の問題、後者は脳の問題と言われています。
ただし、回転性と浮動性のめまいが混在する疾患もあります。
めまいの症状別にクイックチェック
一般的には、
回転性めまいの場合は耳鼻科、
浮動性めまいの場合は脳神経外科
を受診される事を勧めます。
動けない程めまいが酷い場合は救急で、少し休んでいたら軽くなった場合でも数日以内には受診しましょう。特に、頭痛、吐き気、難聴などを伴う場合は必ず受診して下さい。
当院の様な一般内科で出来る事は限られていますので、慢性的なめまいで、耳鼻科などでの診療で治らない場合に漢方的な治療をお勧めします。
しんクリニックでのめまいの漢方的な治療とは?
めまいがあれば、注射剤で抑えた上で、内服を続けて頂くことが一般的な治療法で、重傷の場合は入院して加療することもあります。漢方によるめまいの治療は、体質と言うか、体の偏りを治すことが主体になります。
めまいを起こしやすい身体の偏りには以下のものがあります。
1. イライラ、頭痛、耳鳴りなどに伴うもの
2. 気血が足りないことによるもの
3. 湿が多いことによるもの
4. 気の巡りが悪いことによるもの
5. 血液の巡りが悪いことによるもの
6. 加齢に伴うもの
それぞれ異なる漢方薬を使用します。
めまいのまとめ
今のめまいが、回転性めまいなのか、浮動性めまいなのかを確認して、症状によって受診先を検討ください。
慢性的なめまいで、耳鼻科などの診療で治らない場合は、しんクリニックでの漢方的な治療をご検討ください。
高血圧ではないか?と不安がある方へ
高血圧とは?
高血圧とは、病気の名前ではなく、血圧が正常範囲を超えて高く維持されている状態を表します。
高血圧の自覚症状は何もないことが多いですが、虚血性心疾患、脳卒中、腎不全などの発症原因となりうるので見逃せない身体からのサインです。高血圧は生活習慣病のひとつとされていて、肥満、高脂血症、糖尿病との合併は現在メタボリックシンドロームと呼ばれます。
高血圧の疑いがあると感じている方は、以下のクイックチェックをご覧ください。
高血圧の症状別にクイックチェック
健診で高いと言われたり、何かのついでに測ってみたら高かったりしたら、先ずはご家庭で朝晩測ってみることをお勧めします。
血圧計をお求めになるなら、メーカーは問いませんが、必ず上腕で測定するタイプを選んで下さい。その上で1日2回、朝は起床から1時間以内でからだが完全に目覚めた状態、夜は就寝前に測定して下さい。2回の平均が原則ですが、どうしても最初が高くなりますので、3回続けて測って最も低い数値を記入しても良いと思います。
下記の基準値をクリアできない日が半分以上あれば、記録を持参して受診しましょう。もちろん塩分の制限、適度な運動と睡眠など、生活習慣の改善が重要な事は言うまでもありません。
表)合併症が無い場合の基準値
74歳まで、上の血圧134まで,下の血圧84
75歳以上、上の血圧144まで,下の血圧84
人間ドック学会が提案した147mmHgを基準値とする考え方は、検診時に他に異常の無かった人の平均であり、将来合併症が起きる危険性については一切考慮されていません。(詳細は以下をご覧ください)
しんクリニックでの高血圧の治療方法は?
一般的には生活習慣の改善を図っても下がらない場合に薬物の治療が開始となります。基準値は合併症の有無で変わりますが、高血圧が原因で尿に蛋白が出ている場合には基準値より下げる必要があります。
薬物の種類には幾つかありますが、1種類の薬剤を少量から開始し、通常は3ヶ月程度の間に基準値まで下げることを目標にするように言われています。
漢方を希望されて来院される患者様もいらっしゃいますが、残念ながら西洋薬ほどの効果は得られません。神経の緊張を和らげることは漢方薬の得意分野ですので、併用して頂くほうが良い場合もあると言って良いでしょう。
「一生飲み続けるのでしょうか?」と聞かれることが多いのですが、生涯にわたる日本人の血圧は平均35mmHg程度上昇しますので、ほとんどの場合は薬剤を続けることになるようです。
塩分と血圧の関係ですが、世界的にみても人種差よりも塩分摂取量の差で生涯にわたる血圧の上昇程度が決まっており、また、秋田大学のデータでは、1週間毎に塩分の摂取量を変えた健康成人の血圧は、塩分の摂取量と正比例でした。
つまり、長期的にも短期的にも塩分の影響が強く、生活習慣の改善のなかでも特に塩分の摂取量を制限することが重要で、降圧剤を減らすためにも塩分の制限を心掛けていただくことが肝要です。
実際にどれくらいの塩分を摂っているかを調べるためには入院して尿を貯める方法がありますが、外来で1回の尿検査で推定することが可能です。起床後2回目の尿を調べるとより確実ですが、取りあえず外来でご相談下さい。
因みに、当院で検査した患者様の内、塩分の制限量(6g/日まで)が守られているのは1割で、8割の方はむしろ平均(11g/日)より多めでした。
最後に何故血圧を下げておく必要があるかですが、以下の様なデータが元になっています。
血圧が少し高くても自覚症状が無いことは当然で、今何ともないからではなく、将来起こり得る合併症を予防することが最大の目的です。
その点からも、人間ドック学会の提唱した基準値は、混乱を招く以外の何者でもないことがおわかり頂けるものと思います。
まとめ
詳しい事を短い文章で表現することは難しいのですが、先ずはご自身で血圧を測定した後にご相談下さい。
血圧が少し高いからと言って慌てることはありません。
頭痛、肩の張り、めまい、ふらつきなどがあったので測ってみたら高かったので来院しましたという訴えはよくありますが、通常血圧は原因ではなく、結果の方になります。
また、いままで経験した事が無いような激しい頭痛や吐き気、手足の麻痺を伴う場合などは、脳梗塞や脳出血が原因となっている可能性があり、救急車を呼んで下さい。